マリオの翌年に現れた伝説のゲーム

1986年にファミコン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲームです。
タレントのビートたけし氏が監修を務めたと言われているゲームで、あまりにも理不尽な内容と人を馬鹿にしたような演出などがてんこ盛りでした。
そのあまりのぶっ飛び具合に「伝説のクソゲー」として名を残す事になりました。

「たけしの挑戦状」とは?

内容はしがないサラリーマンが偶然財宝のありかを示した地図を手に入れ、それを探しに行くというもの。
が、まずこのストーリーを理解するのが難しい。そもそも、「財宝を探しに行く」なんて事はゲーム中では一言も語られず、進めていくと地図が手に入れるので自らの意思で行動を起こさないといけません。
何の指針も無いというのはいくら何でも厳しすぎます。

また、様々な建物が並び、登場人物も非常に多いです。みな、何か思わせぶりな事を言ったり、殴りかかってきたりします。ならストーリーに関係あるのか? と思わせるものの結局意味無しと言った事が多く、とにかく「何をしていいのか分からない」ゲームなのです。

今見てみると先進的だったかも?

ぶっちゃけて言うと、私は本作を持っていませんでした。
ネットが普及し、クソゲー情報を集めていた頃、本作の事を聞き、調べてみるとこれがまた何とも素晴らしそうなゲームな事! 動画サイトで最初から最後まで見て、そのミョウチクリンな世界観にハマりました。
でも、「分かっている人」がやっているからこそ簡単に進めるのであり、ネットもなかった当時だったらおそらく発狂していたと思います。

そのあまりにも独特な世界観は「GTA」みたいな街中で何でもできちゃうゲームがある今思えば、非常に先進的なゲームだったと言えなくもないかもしれません。
とは言え、手探りで「ストーリーを探す」ゲームなんて、やっぱり理不尽だとしか思えないので、やっぱりクソゲーだと思います。
ちなみに、箱付きなら今だと4,000円くらいします。
ただ、プレイするだけならアプリが配信されるので、怖いもの見たさでプレイしてみるのも良いかもしれません。もちろん、責任は持ちません(汗)。

様々な要因が重なり、時代の異端児となった色んな意味で希代のゲームだと思います(笑)。